出先のとある場所で夫を待っていた時に大きな観音様のポスターを眺めていたら、それは長谷寺のポスターでした。
電車内に流れていて気になった動画広告、それも長谷寺でした。
電器屋さんに並んでいるテレビの画面で長谷寺が紹介されていました。
偶然が三回続いたら、それは必然?
長谷寺に呼ばれている…。
そういうわけで、私(と夫)は11月末の晴れた日に鎌倉の長谷寺へ出かけました。
江ノ島電鉄(江ノ電)の長谷駅から徒歩五分、鎌倉大仏が鎮座する高徳院も長谷寺の近くにあります。
この日は晴天に恵まれたので、JR鎌倉駅から歩くことにしました。
まだ人通りの少ない時間帯、お店の看板やショーウインドウを見ながら気持ちよく歩いていたら長谷寺に着きました。

正式には、海光山慈照院長谷寺。
開創は奈良時代天平八年と伝えられる、鎌倉でも有数の古刹の一つです。

山門脇の看板です。
ご本尊にまつわる伝説は、なかなかドラマチック。

境内図です。
広いです。
そして、色づき始めた紅葉も楽しめそう。

境内の散策も楽しそうですが、まずはお参りしましょう。
ご本尊にご挨拶です。
こちらのご本尊の十一面観音菩薩は、木彫仏としては日本最大級(高さ9.18m)😲
昨年の2021年に、ご本尊の十一面観音菩薩が造立1300年を迎えました。
それを記念して、
通常は膝から下が仏具で見られないご本尊の、全身を拝める
 『ご本尊全身御開帳』、
例年は12月18日の「観音会」にのみ行われる、直接ご本尊の足先に手を触れて祈願する
 『御足参り祈願』、
を2022年も行っています(詳細は長谷寺HPhttps://www.hasedera.jpでご確認ください🙂)。
大きな観音さまの全身を拝見し、さらに御足に触れ、お参りできるのです!
ワクワクします。

こちらがご本尊のいらっしゃる観音堂。
中に入って賽銭箱の前に立つと、大きなお姿に圧倒されます。

さて、御足参りですが、↑この記念授与品を御足にかけて、その上から触らせていただきます。
触れてすごく嬉しいのと同時に、私が触っていいんだろうか?という相反する不思議な気持ち😅
ありがたくて嬉しくて舞い上がってしまいましたが、感謝の祈願をさせていただきました。
ずっと観音さまの足元にいたかった。
のですが、移動して隣接する観音ミュージアムに向かいました。
ご本尊の観音さまに因み、観音信仰にまつわる古美術品や歴史資料を展示する博物館です。
平成27年に宝物館からリニューアルした観音ミュージアムは、設備や展示がきれいで今風です。
フラッシュを使わず、他の見学者の迷惑にならなければ写真撮影もOK。
ということで、

懸仏(かけぼとけ)。
十一面観音が取り付けられているのですが、観音さまの雰囲気や表情がすべて違っています。
どういう方が、どんな思いを込めて造り、奉納したのでしょうか

三十三応現神像。
観音菩薩がそれぞれの衆生(生きるものすべて)を救済するため、それぞれの衆生にふさわしい三十三の姿に変化するのですが、そのお姿を彫刻した群像です。
馬頭観音や迦楼羅(かるら)を見つけました⤴⤴
彫刻が美しく保存状態もとてもよく、ここはずっと見ていられるなぁと思いました。
私を救済してくださるときは、どのお姿で来ていただけるのかしら😆

ミュージアムの二階に上がり、タッチパネルを操作して仏像の細かいところや解説を見ました。
ご本尊の十一面のお顔を拡大して見ることができるのです。

↑この展示!
光背の中の部分の映像が変化するのですが、ご本尊に変わった瞬間を撮りました。
(焦って撮ったので傾いています😅)
二階のこの高さに相当します、
お顔はこんな感じです、
と実感できます。

ミュージアムを出る前に、もう一度三十三応現神像を拝見しました。
迦楼羅ってインド神話のガルーダと関係があるんだよな~。
ガルーダと言えば二十代の頃に行ったバリ島(人生初の海外旅行)を思い出すな~。
と考えながら外に出たら、バリガムランと舞踊の奉納公演が始まったところでした😲

見晴らし台の茶屋でちょっと休憩。
見晴らし台というだけあって、景色が素晴らしいです。
海がキラキラ光っています✨
この景色を楽しみながら、おだんごと寺まんじゅうをいただきました。
寺まんじゅう…見た目は肉まんなのですが、寺内ですので中味は肉や魚を使っていない精進まんじゅうです。
肉や魚を使わなくても味わい深い美味しい饅頭でした。
では、小腹を満たしたところで、広い境内をくまなく散策開始です。

長谷寺は紫陽花が有名なお寺でもあります。
眺望散策路には一面に紫陽花が植えられていて、その季節は見応えがありそうです。

眺望散策路から見える由比ヶ浜。
サーファーやウィンドサーファーでにぎわっています。

仏足石。

かきがら稲荷。
脇の看板によれば、

有縁の地を求めて大海を漂着していた御本尊、長谷観音は、その付着した「かきがら」の導きで当地に降臨したといわれています。(以下、略)

その牡蠣殻を珍重し、お祀りした稲荷社なのだそうです。
絵馬の代わりに願掛けした牡蠣殻が奉納されています。

卍池。
確かに卍の形です(ちょっとわかりにくい写真ですね😅)。

書院の庭園。
書院では、毎日写経と写仏ができるそうです。
自宅でなんちゃって写経(?)をしたことがあるけれど、本格的な写経を一度してみたいものです。
写仏にも興味が湧きました。

良縁地蔵。
ブログやインスタでよく紹介されている、ほっこり可愛いお地蔵さま。
実物にお会いできました。
やっぱり、可愛い。
なごみます。

手入れの行き届いた庭の美しさと、少し早いけど色鮮やかな紅葉。
そして、雲一つない空。

地蔵堂、大黒堂、弁天堂、弁天窟…。
広い境内をくまなく廻り、堪能させていただきました。

行きとは違う道を通り由比ヶ浜に出ると、お寺の境内から眺めていたウィンドサーファーたちが、浜に戻ってくる時間のようでした。

鎌倉さんぽ、楽しかった~😄

長谷寺HPによれば、良縁地蔵は境内の三か所にいらっしゃるのだとか。
一か所しかわからなかった😅
回収案件です。
年間を通して様々な花が楽しめる長谷寺。
伏線回収は、水仙や梅、蝋梅の時期がいいかな。
桜もいいけど、やはり紫陽花?
その時には、写経もしてみようかな。

最後までお読みいただきありがとうございました。