半年ほど前、仕事上のモヤモヤが解消されない日々に疲れていました。
(いや、もしかしたら憑かれていたのかも…。)
こんな時は神社だ!
スッキリしたくて、休みの日に神社に行こうと家を出ました。
家を出た時点では山の方の神社に行くつもりでしたが、途中で急に気が変わり、右折すべきところを直進して高速道路にはいりました😅

今年は梅雨入りが例年より20日ほど早く、5月下旬ですでに梅雨真っただ中だったのですが、その日は気持ちよく晴れていて暑いくらいでした。
とても広い神社の境内をふらふらと歩き回り、神域を堪能していました。

こんなキレイな景色にも出会いました。
流れる水を見たり、草木を見たり、空を見上げたり、あちこち彷徨った後、ようやく本殿のある上宮にたどり着きました。
こちらの神社は、二拝四拍手で参拝します。
柏手をうち、今抱えている悩みを伝え始めたら…
『そこでごしゃごしゃ言ってないで、(本殿に)上がれ!』
と、言われたような気がしました。
え~⁈
上がれ、ということは祈祷ということでしょうか…。
末っ子の七五三を最後に、約15年ぶりの祈祷…😅
ご祈祷ってどうすればいいんだろう?とおろおろしつつ、平静を装って受付しました。
自分だけのためのご祈祷なんて、すごく贅沢をしている気持ちにもなりました。

控室でしばらく待ち、祈祷殿に案内されました。
私(とご祈祷を受ける方々)のための祝詞は、とてもありがたく身に沁みました。
が、失礼のないよう、作法を間違わないよう、神職さんのご案内を聞き漏らしてはいけないと、神経をはりつめてもいました(小心者なので😅😅)。
祈祷の締めくくりに、神職さんが一人一人に鈴を振ってくださいました。
澄んだ鈴の音色がとても美しく、目を閉じていた私の周りに金色のキラキラが降ってきました。
そう、感じました。
びっくり‼
何かを落としていただいたのでしょうか、気持ちがスッキリし、尖っていた心がとても安らぎました。
この時の鈴の音と金色のキラキラに癒やされた瞬間を、ずっと忘れられずにいます。

余談ですが、『本殿に上がれ!』と言われたような気がしたものの、この時は本殿まで上がっていません。
こちらの神社では個人で祈祷の場合、本殿昇殿の初穂料が決まっているのです。
(しかし、その時の状況で思いがけず本殿までご案内してもらえることもあるようです。)
次回は、昇殿参拝できる初穂料を納めて本殿で参拝したいなぁと思いました。

この時の経験が忘れられず(味を占めた、とも言いますが😁)、やっぱり大好きな別の神社でもご祈祷をお願いしました。

その日は特別大祭中で、楼門がなにやらカッコよく飾りつけされていました。
龍がいらっしゃる~!

こちらの神社では、本殿でご祈祷が受けられます。
本殿も特別大祭の仕様になっていました。
この時はご祈祷を受けるのが私だけで、大好きな神さまを独り占め🥰
が、祈祷を受けている後ろでは、参拝の方々が普通にお詣りしています。
名前や住所や願い事が参拝の方々に聞こえたら、ちょっと恥ずかしいな~とかぼんやり考えていました。
意識がどこかにぐう~っと引っ張られるような感覚があり、これがご神気というものか?と驚きました。
祝詞を聞いていたらなぜか涙が出てきて、驚きつつ慌ててハンカチを探しました。
それでも前回と同じく失礼のないように、神職さんのお声掛けに合わせて半泣きで立ったり座ったり低頭したりしていたら、『堅苦しいのう…』と言われた気がしました。
ちょっといたずらっぽく、くすりと笑うような感じで。

これは、もしや神さまからのメッセージ?
そう感じたら、せっかく神さまの近くにいさせてもらっているのに、正しく動くことだけに懸命だったなぁ、と突然可笑しくなりました。
半泣きで半笑いの変なオバちゃん。

神さまから見れば、私たち人間は不完全で赤ちゃんみたいな生き物。
敢えて失礼なことをしようとしているわけではないのだから、少しくらい間違ってもいい。
それより、せっかく本殿まで来たその瞬間を大事にしなさい、と教えてくださったのだと思います。
こちらの神さまは、私が神社大好きになるきっかけをくださった、大好きな神さまです。
こんな優しくありがたく、ユーモラスなお心に感謝しかありません😂

ご祈祷は、神さまから温かいお心がいただける素敵なひととき。
頻繁にはできないけれど、私にとってのプチ贅沢。
また、大好きな神社で大好きな神さまにお会いしたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。