朝からよく歩きました。(詳細はこちら→三日目京都①・今宮神社~建勲神社https://bukulvsorakumo.com/3rd-kyotocity1/をご覧ください)
一泊のお礼を我が子に伝え、広隆寺に向かいました。
広隆寺は我が子のおすすめスポットなのです。
曰く、『京都なのに人がいなくて静かでいいところだよ~。』
おすすめポイントはそこですか?
京都に来たら必ず行きたい晴明神社が頭にあり、太秦方面の広隆寺はルート的に微妙だったのですが、せっかくだから初めての嵐電(京福電気鉄道嵐山本線)で行ってみることにしました。
嵐電は一両編成で、かわいらしい電車でした。
車内にバスのような降車ボタンがありました、びっくり。
ボタンが押されなかったら停まらない駅があるんだろうか?
でも、駅には乗る人がいるよねぇ。
住宅街の中をとことこ走り、鎌倉の江ノ電みたいな雰囲気があります。
こちらが広隆寺の仁王門です。
立派な仁王像のお出迎え。
迫力があります。
境内に入ると予想外に広く、その上とても静かです。まさに「シーン」という感じ。
我が子の言う通り、観光客でにぎやかな京都とはちょっと違う雰囲気です。
平安京遷都以前からある京都最古の寺院で、聖徳太子とのつながりもあるようです。
本堂にお参りし、霊宝殿に向かいました。
蝋梅が咲いていて、優しい春の香りを放っていました。
蝋梅の脇に十善戒なるものがありました。
順番に見ていきましたが、五番目の不綺語(たわごとを言いません)、これはちょっと自信ないかも…。
霊宝殿から本堂方向を望む風景です。
わびさびというか、静かでシブいというか。
霊宝殿入り口です。
こちらに、やはり我が子おすすめ弥勒菩薩半跏思惟像があります。
国宝第一号(彫刻の部)だそうです。
教科書に(たぶん)必ず載っている仏像です。
中に入るとかなり薄暗く、目が慣れるまでよく見えませんでした。
半跏思惟像以外にもたくさんの仏像が安置されています。
十二神将像から順番に見ていきました。
半跏思惟像の前に立つと、なんともいえない優しい気を感じました。
写真では、時代が古いせいかシンプルで地味な仏像という印象だったのですが、本物は全く違います。
穏やかな微笑みともとれる表情で、優しい赦しと癒しのパワーがすごいのです。
『いいんだよ、大丈夫。』と言ってもらっているようで、涙がじわっと出てきました。
座ってしばらく仏像を眺め、優しさのパワーを存分に頂きました。
霊宝殿には半跏思惟像以外にも素晴らしい仏像がたくさんありました。
広隆寺はとても素敵な場所で、来てよかった。半跏思惟像にお会いできてよかった。
ここを教えてくれた我が子に感謝です。
赦しと癒しの時間を過ごして、晴明神社に向かいました。
京都で必ず行きたい私の大好きスポット。
晴明神社は、ビルも立ち並ぶ現代的な街並みの中にあります。
現代の中に存在する少し異質な空間は晴明さんにぴったり。
鳥居の五芒星が素敵。晴明桔梗とも言うそうです。
これまた私の大好きな狛犬。
「晴明さんって、すごいんだぜ」と自慢してるようなドヤ顔が、安倍文殊院の獅子と同じだなぁと思います。
「よく来たな~」と迎えてもらいました(妄想?)。
ここはいつ来ても(まだ三回目ですが)、参拝者で程よくにぎわっています。
お詣りを済ませ、お守りを新しくすることにしましたが、ご利益によって色やデザインが違うので悩みに悩みました。
(お守りはこちらを参照ください→https://www.seimeijinja.jp/omamori/)
白はシンプルスタイリッシュ。向上守は向上しそう。太極図は数学的で好き。
桃は可愛い。心願は成就してほしい。青は好きな色。
うーん…。
最終的に緑色の心願成就守を選びました。
晴明公の像を見上げ、晴明井の水を一口いただき(この水は本当に美味しいのです)、なんとなく晴明さんからのメッセージが欲しくなり、おみくじを引きました。
前回、こちらでおみくじを引いた時は白だけでしたが、五色になっていました。
私が引いたおみくじは、緑!お守りと同じ色!
晴明さんの遊び心を感じました。
末吉はちょっとしぶくないですか?と心の中で晴明さんに伝えたら、『お前はすぐ調子に乗るからこれぐらいでいい』と笑われた気がしました。
こちらがそのおみくじです。
メッセージには納得する部分があり、末吉とは言えそれぞれの内容も悪くありません。
願い事が人の助けで叶うのはありがたいです。
晴明さんにお礼を言い、厄除け桃をひと撫でし、大好きな狛犬さんに「また来るね」と晴明神社を出ました。
京都旅も最終章。国立博物館を目指します。
バスに乗りましたが乗り換えが必要で、路線図を何度も確認しました。
途中、修学旅行でグループ行動中の中学生が乗ってきました。
空いていた優先席に座った子はバス停で停まるたびに立ち上がり、誰も座らないことを確認して座りなおしていました。
空いていた私の隣に座った男の子もお行儀がいいです。
他の席が空いても場所を移ろうとしません。
思春期なのに、知らないおばちゃん(私)の隣にじっと座っています。
優先席には極力座らないとか、席を何回も変わらないとか指導されていたのでしょうね。
イマドキ中学生真面目だなぁと感心していましたが、突然「ここで降りなくては」という気持ちになりました。
乗り換えのバス停はまだ先なんだけど…、と思いつつ直感に従い降りました。
降りたバス停は『熊野神社前』。
すぐそばに熊野神社があります。
奈良旅行中に熊野三山のポスターを見かけ、『熊野行きたいなぁ』と調べてみたのですが、熊野三山参拝は中々ハードルが高そうだ、との結論に至りました(あきらめてはいないです)。
ところが、思いがけず京都で熊野詣をすることとなりました。
この展開にびっくり。
こちらは由緒です。
現代の東京になんでもある、なんでも集まるのと同じように、京都にはなんでもあったのでしょうね。
本殿で偶然のお導きに感謝し、サッカー守(あえて白)を永遠のサッカー少年(夫)に、勝運・開運八咫烏ストラップを現役サッカー選手(我が子)に授与していただきました。
あらためて国立博物館を目指します。
バス停で路線図を確認し、最初に来たバスを見ると国立博物館まで行けそうです。
なんという絶妙なタイミング。
またしてもお導き?
こうして無事に京都国立博物館に着きました。
「特集展示 神像と獅子・狛犬」が開催されており、狛犬好きな私のテンションが上がります。
日本国内に国立博物館は国立○○博物館を除いて四館あるのですが、今回の博物館見学で四館コンプできました。
たくさん歩いた奈良・京都ひとり旅は、ほぼ神社・仏閣旅で、ものすごく濃密でした。
京都駅でお土産を買い、帰路に着きました。
奈良も京都も大好き。ありがとう、また行きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。