今年もあっという間に三月が始まり、ひなまつりが終わってしまいました。
実家には父の姉妹のために買ったのであろう、昭和初期のひな飾りがありました。
小ぶりなひな人形でしたがとても品のある顔立ち、小物やお道具も本格的で、飾られるとわくわくしました。
家じゅうが寝静まったら人形は動き出し宴会を始める。
夜中にトイレに起きた時、そんな場面に出会ったらどうしよう…見たいけど怖いなぁ、と本気で思っていました。
伯叔母たちがおままごとをして遊んだのか、小物のいくつかはなくなっていました。
段飾りだったので出すのも片付けるのも一仕事。
いつしかひな飾りは出されなくなり、どうなってしまったか毎年思い出します。

こちら、結婚後に購入した我が家のおひな様です。
東京に住んでいた時、当時三、四歳だった我が子と二人で問屋街の浅草橋まで行き、一品ずつ選んで買いました。
当時はガラスケース入りのひな飾りブームが終わり、豪華な段飾りの時代でした。
今はまた、ケース入りがブームなのかな。
我が家の住宅事情を考えると段飾りは厳しい、しかし、どうしてもお道具も欲しかったのでお店の方と相談しながら選びました。
そんな事を思い返しながら飾る時間はとても幸せです。
あれ?今、よくよく見たら右近の橘左近の桜を出し忘れている…(爆)。

こちらは夫の母(以下、母)から、孫である我が子への京都旅行のお土産としていただきました。
焼き物なので誰かがぶつかって落としてしまわないか毎年とても心配です。
でも大好きなので、飾ります。
屏風はひな飾りとは別に購入したらしいのですが、ひな飾りの雰囲気によく似合っていて、母のセンスの良さをあらためて感じます。
(ところで今回のブログ本編とは全く無関係ですが、母は私が妊娠を知らせると、孫の性別がなんとなくわかった、と言っていました。)
桃の花は、この季節に出回るお菓子の飾りです(笑)。

ちらし寿司とハマグリの潮汁も定番です。
緑の野菜がブロッコリーだけだったのでのせましたが、ここはやはり菜の花にしたかった。

ひな飾りが大好きなので、いっそずっと出したままにしておきたい。
埼玉県秩父地方出身の友人によると、そのあたりではひなまつりが四月三日なのだそうです。
いいなぁ。
いつまでも出していると婚期を逃すという迷信を信じてはいないし、そもそも結婚が女性の幸せを決めるという時代ではないです。
でも、おひな様、また来年お会いしましょう。
埃を払い、薄紙でくるんでかたづけます。
京都のおひな様には今年もご無事でよかった、と声をかけて箱に入れます。

ひな飾りのおかたづけと同時に、こちらのかぶとを出します。
端午の節句まで玄関の見守りをしてもらいます。

日本の行事って素敵。

最後までお読みいただきありがとうございました。