空の上から雪の富士山を見下ろしたとき(詳細はこちらをご覧くださいhttps://bukulvsorakumo.com/sfjwindow/)、一冊の本を読んでいました。
それが、『運気を磨く』(田坂広志 光文社)です。
2019年10月の発行ですが、現在も書店で平積みされているのを見かけます。
読んでもらいたい本、売れている本なのだろうと思います。
著者の田坂氏は、東京大学の大学院を修了された工学博士(原子力工学)です。
そのような方が「運気」という見えないスピリチュアル的なものをテーマに本を書かれているのが気になり、手に取りました。
理系の博士とスピリチュアルについては、ずいぶん昔に観たTV番組を思い出します。
今は日本で知らない人はいないであろうスピリチュアリストのE氏がTVに出始めた頃でした。
物理学のO教授がE氏に対して「インチキだ」「100%ありえない」というようなことをおっしゃっていました。
その時に、どちらが正しいかということより、理系の学者が100%という言葉を使うことに、ものすごく違和感があったのです。
私自身が学生時代は理系学科に在籍していたので、0%や100%とは言えないと思っています。
この条件ではありえないとか、現代の技術では証明できないとか、限りなく0に近いと言うのなら理解できるのですが、O教授は言い切っていたのが忘れられません。
世の中的にも科学とスピリチュアルは相いれないものというような風潮があり、理系の田坂氏が運気についてどのように解説するか、とても気になったのです。
余談ですが、現在のE氏は「エビデンス(証拠・根拠)が大事」と事あるごとにおっしゃっています。
さて、私は飛行機の中でこの本を読んでいましたが、読み進む目と手が止まりませんでした。
ご自身の経験も交えながら、とてもわかりやすい文章で書かれています。
専門的な話は、理解に時間がかかる箇所もありますが、それでもわかりやすいように表現してくださっていると感じます。
専門的な話をじっくり読んでいた時、『おや?これは!』と思った部分がありました。
「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」のところです。
この本を読んで初めて知ったのですが、現代科学の最先端で議論されている仮説の一つだそうです。
田坂氏の文章を引用させていただきますが、
この「ゼロ・ポイント・フィールド」(Zero Point Field)とは、端的に言えば、この宇宙のすべての場所に遍在するエネルギー場のことであるが、この場に、宇宙の過去、現在、未来のすべての情報が記録されているという仮説である。
さらに田坂氏の説明は続き、ビッグバンによる宇宙創成の話となります。
要約すると、
量子真空と呼ばれる極微小の世界の中に宇宙を生み出すほどの膨大なエネルギーがある。
この量子真空の中に「ゼロ・ポイント・フィールド」が存在する。
そこに宇宙の過去、現在、未来のすべての出来事がホログラム的な構造で記録されている。
という仮説が注目されているのだそうです。
かなりの衝撃を受けました。
SFの世界と思っていた、過去や未来という時空に関して現代の科学者が仮説を立て証明しようとしている…。
そして、次の田坂氏の一文で、さらに衝撃を受けました。
こう述べると、さらに驚かれるかもしれないが、我々が「物質」と思っているものの実体は、すべて、「エネルギー」であり、「波動」に他ならず、それを「質量を持った物質」や「固い物体」と感じるのは、我々の日常感覚がもたらす錯覚に過ぎない。
あれ?これって!?
般若心経…。
私が幼い頃、おそらく二歳くらいだと思います。
記憶は全くありません。
同居の伯母から聞いた話です。
私の母が仕事をしていたため、母がいない間、幼い私はこの伯母に面倒を見てもらっていました。
伯母は毎朝仏壇のお供え物を取り換え、お経を唱え、隣で見聞きしていた私がお経を覚えてしまったそうです。
そのお経が般若心経。
残念なことにすっかり忘れてしまったのですが、数年前に般若心経に興味を持ち、覚えなおそうとしました。
ついでに意味も理解しようと現代語に訳している解説書を読みましたが、これまた難解。
今も完全に理解できていません。
しかし、般若心経で言われている「空」という概念が、私の中で、田坂氏の一文と一致したのです。
私の中でスピリチュアルと現代科学がつながった瞬間でした。
うまく表現できないけど、この本スゴい!とにかくスゴい!!
というわけで、この本は衝撃の一冊でした。
「運気」については、道を究めた方は同じことを言われるのだな、と思いました。
それは、経営者でも科学者でもスピリチュアリストでもママ友でも同じだなぁ…と。
科学は決して万能ではないと思います。
現在の科学では証明できない、まだ見えていない世界はあるのだと思います。
O教授と田坂氏が討論したらどういう展開になるのかな。
見てみたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。