毎日、毎日暑いです。
油断すると熱中症になりそう…。
そんな暑さの中、お出かけしてきました。
行き先は青龍窟。
苅田町山口側から、対向車が来たらどうしようと不安になる細い道を、最近バディになったばかりの愛車でぶーんと登っていきました。

第二駐車場に車を止めました。
現在は、ここから先に車では入れないようです。
なので歩きます。
看板によれば、2.8km。
3、40分というところでしょうか。
一応、山のお供の登山靴に履き替えました。
タオルを首に巻いて、スポーツドリンクを持って出発!

平尾台らしい風景が美しいです。
空が近い。
山は半年ぶり。
久しぶりの山は暑いけど気持ちがいい。
アゲハ蝶や、名前はわからないけどきれいな色の蝶にたくさん出会いました。

しかし、…顔の周りに小さい虫がたくさん寄ってきました。
はらってもはらっても、離れない。
首に巻いたタオルを顔まで引き上げました。
目には入らないでよ。
はらっても離れないので、私も虫も自然の一部です、と気にしないことにしましたが気になります😅
修行だわ~、と足早に進みました。

未舗装の砂利道ですが車も通れる道路なので歩きやすく、青龍窟の看板まで30分ほどで着きました。
近くには沢もあるようで涼し気な水音がします。
が、立ち入り禁止のロープが張ってありました。
この看板から人道を登ります。
車道と違って傾斜があり、けっこうキツイ。
暑い。
汗だくです。
あ、青龍窟の入り口が見えてきました。
なんだか周りと違う雰囲気。
霧?もや?
??
私の見ているものは現実か?と不思議に思いながら中に入ると、外の暑さが嘘のようにひんやりしています。
天然のクーラー。
💡そうか、外の熱い空気中の水分がこの冷たい空気で冷やされて、ミスト状になっているのか。

祭壇に向かう階段状の地面を半分ほど降りて入り口付近を振り返ると、木漏れ日に照らされたミストがカーテンのよう。
自然が作る幻想的な美しさにしばし見とれました。
さて、外は夏の日差しがまぶしいくらい強かったので、堂内はとても暗く感じ、一人でここにいて大丈夫かな、と不安になりました。
上から水が落ちてくるので、地面が湿っぽく滑りやすそうです。
水が浮いているところもあります。
目が暗さに慣れていないので、そろりそろりと進みました。

まずは祭壇でご挨拶と祈りを。
目を閉じているのに周りが見えるような不思議な感覚…。
目を開けると、目が暗さに慣れ、堂内がよく見えるようになりました。

祭壇に向かって左側に龍形岩があります。
大きな岩だけど、龍かなぁ…?
この岩の奥に進むと、さらに洞窟の奥につながっているようです。
苅田町公式HP(https://www.town.kanda.lg.jp/_1324/_6162.html)によれば、祭壇や龍形岩のある洞口ホールより奥に行くには、届け出が必要です。
行ってみたい気もするけど、インディー・ジョーンズではないので一人では無理😅
ガイド付きの見学会が開催されることもあるようなので、行くときはそちらに参加ですね。

周りが見えるようになると、居心地のいい場所でした。
暑くも寒くもなく、静かで上から水滴が落ちる音が響きます。

あちこち見まわして思いを巡らせていましたが、祭壇脇の壁面が気になりました。
白い部分が人、それも僧侶が祭壇を向いて立っているように見えるのです。
面壁九年→達磨大師→法蓮上人と連想ゲームのように湧き上がってきました。
法蓮上人は、飛鳥~奈良時代大分県宇佐市を中心に史跡や伝承を残した僧侶ですが、福岡県の英彦山でも修行したと言われています。
私の初ブログ(https://bukulvsorakumo.com/hourenn1)も法蓮上人にまつわるお堂訪問記でした。
う~ん、全く証拠はないけれど、法蓮上人はここでも修行したんじゃないかなぁ…。
青龍窟は、景行天皇の土蜘蛛退治の伝説も残るくらい歴史が古いようだし。

龍の顔のように見える壁もありました。
さざれ石のような岩もあったけど、あれはコンクリートではないよね?(笑)

居心地よすぎる。
私でも修行できそうな気が…。
いやいや、夜の怖さは格別に違いない。
そんなことを思いつつ、体も程よく冷やされたので帰ることにしました。
ありがとうございます。
祭壇に一礼。

何の花かな?
背景の青空もきれいです。
薄曇りだったから出てきたのだけど、快晴です。
再び汗だく。

洞内にいる時に、「謙虚でありなさい」と聞こえた気がします。
謙虚って何だろう…?
どうすれば、謙虚でいられるのでしょう。
言いたいことを言わずに引いていればいいのでしょうか?
そうではない気がします。
私なりに出した答えは、私以外のすべて(人だけでなく物や自然も)を大事にする。
自分の思いを伝えるときも、相手を大事にすればそこに謙虚さが生まれるのではないか、と。
毎日の暮らしの中で心がけ、ゆっくり答えを出したいと思います。

白山多賀神社に向かいます。

最後までお読みいただきありがとうございました。