九月だというのに、西日本は猛暑日が続いています。
外に出ると倒れてしまうんじゃないかと外出を躊躇します🥵
こんな炎天下で作業をされている方もいるわけで、見かけると『お疲れ様です。倒れないでくださいね。ありがとうございます。』と、手を合わせたくなります。
こんなに暑くては外出できない、と思うものの、このところ私がお休みの日の朝は薄曇りのことが多いのです。
ありがたや。

太宰府天満宮近くにある石穴稲荷神社についていろいろ調べていたある日、ウォーキング中に空を見上げるとこんな雲が。

写真ではちょっとわかりにくいかな。
いつもの私なら『龍みたいな雲~』をアップしていますが、この雲には狐を感じました(写真右下の方です)。
あ、お稲荷さんのお使いだ。
石穴稲荷神社に行かねばならぬ…。

というわけで、久々に太宰府方面にお出かけすることにしました。
なぜかわからないけれど、私は太宰府天満宮がすごく好き💖
もはや愛していると言ってもいい(笑)。
わが子たちの合格祈願はもちろん、新型コロナ以前は1~2か月に一度訪れていましたが、この半年ほどは諸事情から自粛していました。
でも、この稲荷雲と薄曇りの空に誘われ、さらに諸事情の一つも解消されたので大宰府へGo。

前置きが長くなりましたが、そういうわけで石穴稲荷神社です。
(すてきな公式HPがありますのでご参考まで http://ishiana.com/
住宅街の中を通り、たどり着くと神社のある一角は杜になっています。
近くに筑紫女学園大学がありました。
どおりで、若いお嬢さんたちが歩いているわけだわ。

一礼して鳥居をくぐると、右側に池があり、そこに流れ込む小川が手水場になっています。
自然が作る手水場、風情があります。

時代を感じさせる二の鳥居前には狛狐さん。
赤い前かけが可愛い。
三の鳥居の後ろには、伏見稲荷大社のように赤い鳥居が並んでいます。
実は、赤い鳥居が立ち並ぶ景色は、きれいと思うより怖いと思う派です😅
が、怖さを感じない赤鳥居でした。
赤鳥居の行列に慣れただけかな?

赤い鳥居をくぐりながら階段を上がると、

何やら空中に飛び出ている岩。
上に乗れそうです。
…乗りませんけど。

こちらが拝殿です。
お詣りさせていただき、横にある鳥居をくぐります。
この先に奥宮があるのですが、その前に、

履物を代えます。
くまモンがひときわ目を引きます😄
けど、選んだのはくまモンではありません。

拝殿の後ろにある本殿を拝見しながら、再び立ち並ぶ赤鳥居の下を進みます。

すると、大きな石がたくさんある場所に着きました。
石の標識には『是より下足をおぬぎ下さい』とあるので、拝殿の脇でお借りしたサンダルを脱ぎました(お借りした履物のままで大丈夫という説もあります)。
大きな岩の上を歩きながら、故郷の姫神山を思い出しました。
姫神山の頂上付近は大きな岩がたくさんあって、頂上目前で山登りから岩登りになるのです(現在もそうなのかはわかりませんが)。
岩と岩の隙間に落ちると出てこられないってよ、地獄に続いてるんだって、と脅かされたものでした。
大人になった私は岩の隙間を見ながら、『スマホを落としたら拾えないな~』と、スマホを握りしめました。

岩の上をよろよろ、そろりと歩き奥宮に到着です。
幟の左側が奥宮になっています。

朝、出がけに『そうだ、おにぎりを持っていこう』と、思いました。
なぜかわからないけど。
おにぎりを奥宮の祭壇にお供えして、祈りをささげました。
新米じゃなくてごめんなさい、もう少しで新米の季節だからたくさん実るといいですよねぇと話しながら。
もっといろいろお話したいのだけれど、なぜかぼーっとしてしまう…。
これは、もうゆだねたほうがいいな、とぼーっとしていました。
たぶん、パワーがすごいのだと思います。
ぼーっを堪能したので、太宰府天満宮に向かうべく奥宮を後にしました。

奥宮の狛狐さんにも赤い前かけ。
優しい表情の狛さん可愛いな~と隣を見ると、

あれれ?
頭の上のその葉っぱは何?
それは狐が人をだますときのデフォじゃないですか?
だまそうとしてる?と、可笑しくなりました。
奥宮に行く前も載っていたかな?
いやいや、こんな面白いことは覚えてるはず。
これは、きっと歓迎のしるしに違いない。
なんだか、ご褒美をいただいた気分です😊

帰りも赤鳥居をくぐり、階段を下ります。

一の鳥居のところで年配の女性が手を合わせていました。
中には入らずに、鳥居の前で静かに…。
そのたたずまいと風景がとても合っていて、写真を撮らせていただきたかった。

調べたところによると、ご祭神は宇迦乃御魂大神 (うかのみたまのおおかみ)。
五穀豊穣を祈る食物の神さまで、別名を保食神(うけもちのかみ)御食津神(みけつかみ)とも。
なるほど、わたしがおにぎりを捧げたかったのも、あながち間違いではないみたい。
今度は新米を持って、秋の恵みの感謝のお詣りをしよう。

石穴稲荷神社は、平安時代に菅原道真公をお守りして一緒に京都から来られたのが始まり、とする説が有力だそうです。
そうか、道真公が来られた時は天満宮はまだ存在していなかったものね。

ところで、近頃気になる神社は磐座(いわくら)のあるところが多く、石穴稲荷神社もまさに磐座でした。
磐座信仰は古くからある自然崇拝の一つで、その歴史は縄文時代までさかのぼるのだとか。
古代からの祭祀場所に神さまを勧請した、と感じられた場所でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。