桜が満開です🌸
今年の春は私にとって、わが家にとって、一区切りの節目の春となりました。

子どもをもった時から、夫と話していました。
子どもが私たち夫婦と一緒に暮らすのは、高校卒業までにしよう、と。
私自身を振り返って見ると、自宅で親と暮らすのは窮屈で仕方なかった。
自分のことしか考えていなかったあの頃(笑)。
自分がしたいようにしてきたことを、わが子たちが同じようにしたら、今の私は心配で心配でしょうがない。
ことわざ『子をもって知る親の恩』そのもの。
でも、見えないところで自己責任でしたいようにしてもらえば、『生きていてくれたらそれでいい』と思えるんじゃないか。
そう思いました。
幸いにも家計を支える夫が同意してくれたので、そのつもりで育ててきました。
もちろん、これはあくまで基本方針。
高校卒業より早く親元を離れることも、逆に高校卒業後も親元に残ることも、全くなしにしたわけではありません。
子ども自身の希望や体調、その他のよんどころない事情など、臨機応変に考えることにしました。
末っ子わが子は、よんどころない事情でプラス一年親元で暮らしましたが、このたびめでたく進学のため一人暮らしを始めることになったわけです。

大きな家具・家電は配送にしましたが、車で移動できる距離だったので、洗剤・調味料など細々したものも買い揃え運びました。
上の子二人の時は車で行けなかったので、必要なものは自分でそろえて、と荷入れが終わるやいなや帰路につきました。
上の子二人と違う末っ子に対する手厚い待遇に、母心が痛みます😢
長子の時にはできにくかったけれど、末っ子には手をかけることができてしまうのです。
わが子全員を公平に同じように育てたいとは思いますが、周りの状況が違うので同じにはできません。
できないし、子どもは何とも思っていないのかもしれないけれど、心が痛みます。
そんなこんなで末っ子の新居に二泊し、段ボールやゴミを積んで(格別の対応!(笑))、「じゃあね」と帰路につき…ませんでした。
ここから、子離れひとり旅の始まりです😄
せっかくここまで来たから、あちこち寄り道して帰ろう~。
と、いうわけで次の目的地に向かいました。
が、運転しながらわが子たちに対するいろいろな思いが去来します。
上の子二人の時は、帰りの電車の中で涙が出たなぁ。
同行した末っ子は号泣だった😭
そんなことを思い出すと、やっぱり泣きそうになります。
が、ハンドルを握っているので泣いたら危険。
泣くのは夜にしようと決めたら落ち着きました(笑)。

この旅で『空の巣症候群』という言葉を思い出しました。
デジタル大辞泉によれば、

子供が独立した後の専業主婦を襲う空虚感から生じる、無気力・無関心・自信喪失・寂寥せきりょう感などの症状。更年期障害と重なることが多く、抑うつ症に似た状態を示す。

この言葉を知っていたけれど、自分には起こりにくいと思っていました。
高校卒業までと決めて、そこが一区切りになることをわかって育ててきたから。
でも、自分でも意外だけれど、そうじゃなかった。
心の中にぽっかりとできた隙間。
寂寥感。
それは当たり前。
子どもたちは、私の人生の中の大きな大きな一部分だったから。
それだけ、心も手間もかけてきたということ。
おつかれさま、私。
がんばった、私。
縁が切れるわけじゃない、関わり方が今までと違ってくるだけ。
まだまだ卒業まで送金は必要だし😅

子離れひとり旅の行く先々で、満開の桜、青空、雄大な景色、人や動物に癒やされ、導かれ、圧倒され、私の子育てに区切りをつけることができました。

「高校卒業まで」は、あくまで私が夫と決めたわが家の方針です。
どんな家庭にも当てはまるとは思わないし、家庭や家族のあり方はそれぞれだと思っています。
三代目ヒロインのひなた編から見始め(遅)、ついに最終週に入ったNHKの朝ドラ『カムカムエブリバディ』。
ずっと実家暮らしのひなたちゃん。
こんな家族も素敵だな、と思うのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。