今回のアイキャッチ画像の元の写真がこちらです。
太宰府天満宮の麒麟像。
手水舎のそばにあります。
麒麟は、中国神話に現れる伝説上の動物です。
太宰府天満宮の好き💕スポットはたくさんあるのですが、この麒麟像もその一つ。
始めて見た時から、なぜか、すごく好き😍

どうして、この麒麟の写真を使ったかと言いますと、NHK大河ドラマ『麒麟が来る』が終わりましたね、という話題につなげたかったのですが、太宰府愛につながってしまいました…。

気を取り直して、
NHK大河ドラマ『麒麟が来る』が終わりました。
キャスト入れ替えがあり、新型コロナウイルスが流行する中、例年とは異なる放映期間でしたが好評だったようです。
…と、書きながら私は見ていないです、一回も😅
しかし、昨年、このドラマが始まる前に『明智光秀』について調べ、その生涯と人物相関を知りました。
以前のブログでもほんの少し書いたような記憶がありますが、私は戦国時代が嫌いです。
高校時代に日本史を勉強したにもかかわらず、興味があるのは飛鳥・奈良・平安・鎌倉(源三代)くらいまで。
今、気づきましたが、ちょうど仏教文化が隆盛していた時期ですね。
武士が台頭し戦う時代は、痛そうで苦手です。
なので、戦国時代の武将についても全く興味がなく、『○○の戦いで戦った武将は誰?どちらが勝った?』と聞かれても答えられません。
そんな私が『明智光秀』について調べてみたら、知らないことだらけで新鮮でした。
そして、今の時代に合っているんだなぁ、と感じました。
だって、現代に織田信長みたいな上司がいたら…🙄
うーん、
比叡山の僧侶が宗教者としての本分を全うしていないから、
自分に歯向かっているから、
焼き討ちしてしまえというのは、どうなんだろう?
子どもまで容赦なくですよ。
圧倒的な武力でねじ伏せるというのは、現代の感覚には合わないでしょう、
と思います。
まぁ、比叡山焼き討ちには明智光秀も関与していますが。
本能寺の変は、光秀が焼き討ちに関与したうえでの後悔や、責めを負う覚悟だったのかな…。
明智光秀に関して残された資料は少ないようです。
裏切り者とか、逆臣と言われていたから(資料が)処分されてしまったのでは?と思いました。
根拠のない私見です。

そして、NHK大河ドラマで麒麟の後に続くのが、『青天を衝け』。
江戸・明治・大正・昭和を生き、近代日本経済の父と言われる渋沢栄一が主人公です。
独身時代、埼玉県熊谷市に住んでいたことがあります。
その時に会社の先輩から『「渋沢栄一」知ってる?深谷の人だよ。』と言われました。
『え~、知らないです~。』で、会話終了😅
渋沢栄一についてそれ以上知ることもなく、それから二十数年(!)。
今回も大河ドラマ開始前に、主人公渋沢栄一について調べました。
2024年に発行予定の新一万円札の顔となる方です。

こちらの写真は、国立国会図書館デジタルコレクション 近代日本人の肖像(https://www.ndl.go.jp/portrait/)から転載しています。
現 埼玉県深谷市で藍玉製造・販売と養蚕を家業とする裕福な農家に生まれます。
14歳の頃には単身で藍葉の買い付けに出向くなどして、商才を磨きます。
また、幼少の頃より論語や四書五経などを学びました。
20代で江戸に出ると尊王攘夷の思想に目覚め、倒幕の計画を立てますが従兄弟の説得により中止。
家に迷惑がかからないよう、勘当されたことにして京都へ。
江戸で交流のあった一橋家家臣 平岡円四郎に取り立てられ、尊王派から一転して一橋慶喜に仕えることに…。
(倒幕側から幕府側へって、この転換あり得ない気がするのですが、こういうことがよくあった時代なのでしょうか?)。
幕臣となった渋沢栄一は、慶喜の異母弟 徳川明武の随員として渡仏。
ここでヨーロッパの近代社会から大きな影響を受けます。
外遊中に大政奉還があり、帰国。
慶喜の旧恩に報いるため慶喜がいる静岡藩に出仕し、手腕を発揮します。
ここでの実績を買われ、大隈重信の熱心な誘いを受け新政府で働くことになりますが、のちに大隈重信と対立し大蔵省を辞職します。
実業家として渋沢栄一が活躍するのはここからです。
銀行・製紙・ガス・造船・新聞・鉄道など、様々な業種のたくさんの会社の設立に関わり支援しました。
福祉・医療・教育・国際外交にも携わるなど、ほんとうに近代日本を立ち上げた人物です。
経歴を見た時に、『スゴいっ』しか言葉が出ないのですが、
なぜ、この方の実績の大きさ・広さを一部の人しか知らないのでしょう?
私は『知りません~』で終わらせていましたし、
お札の顔になることが決まった時に、「誰?何をした人?」と思った人は少なくないはず。

あくまで私見ですが、
渋沢栄一の生き方は、「トップの座について人を動かし多くの財産を持つ」ことが憧れの対象や目標となる時代の生き方とは違っていたからかなぁ…と思います。

渋沢栄一の考え方の根底には、幼い頃に学んだ論語の教えがあり、『論語と算盤(そろばん)』という本を書かれました。
彼は、
倫理と利益を両立させながら経済を発展させる。
利益の独占ではなく国全体を豊かにする。
そのために、富は全体で共有するものとして社会に還元する。
と説くとともに、自身も心がけ実践したそうです。
この考え方は、今の時代にとても合っていると感じます。
これからの社会が目指すべき方向を、資本主義の黎明期にすでに示していたんですね。

北海道日本ハムファイターズの栗山監督は、選手に『論語と算盤』を渡すのだとか。
人として、社会人として、生きる上で大切なことを教えてくれる本なのでしょうね。

渋沢と同じ時代を生き、やはり近代日本の実業家として有名な岩崎彌太郎がいます。
『権限とリスクは一人に集中すべき』と考える岩崎彌太郎と渋沢栄一は、意見が合わず対立することが多々あったようです。
岩崎彌太郎と渋沢栄一の関係については、三菱グループサイトに興味深い記事がありました(https://www.mitsubishi.com/ja/profile/history/series/yataro/22/)。

というわけで、『青天を衝け』がどんなふうに盛り上がっていくのか楽しみです。

最後までお読みいただきありがとうございました。