前回の投稿(https://bukulvsorakumo.com/kumomokumoku/)で和氣神社のことをちょこっと書きました。
訪れたのは一年前です。

そもそもの始まりは宇佐神宮参拝でした。
ドライブを兼ねて宇佐神宮を初めて訪れ、あたりをきょろきょろと見回しながら本殿を目指しましたが、手水舎にも行きつかないうちに気になる場所を発見。
宝物殿と反対側に道が長く伸びていて、その先に鳥居が見えるのです。
こちらの境内図http://www.usajinguu.com/guide/を参考にしてください。
すぐにでも行ってみたい私でしたが、『まずは本殿でしょう』という至極真っ当で常識的な夫の言葉に納得し、本殿に参拝しました。
その後、境内をあちこち散策した後に気になる鳥居へと向かいました。
広い広い境内を散々歩き、気になる鳥居まではそこそこ距離があり、一般道を横切りやっと鳥居にたどり着くと、そこには先の見えない階段…。
階段の先に何があるのか、好奇心と意地で階段を上り、ぜーぜーはーはーと階段上にたどりつきました。。
そこにあったのは、和気公之碑という大きな石碑。
高校生の頃に習った日本史の記憶がよみがえりました。
宇佐八幡宮神託事件において、道鏡という僧侶が皇位につくことを阻止した人物です。
石碑の周辺には和気清麻呂をご祭神とする護王神社、奈良時代に八幡大神が15年間鎮座したという大尾神社がありました。

その日から私の興味は宇佐八幡宮、神託事件、孝謙天皇、道鏡、和気姉弟に向かい、いろいろ調べる中で見つけたのが岡山県にある和氣神社です。
ついでに行き方を調べてみると、日帰りできないこともない。
和氣神社が行きたい神社リストの上位に入りました(笑)。
でも、年内の余裕のある時に行けたらいいな、くらいに思っていました。

…しかし、日課のウオーキング中いつものように面白い雲を探しながら歩いていると、夕陽を受けてピンクがかった大きな雲が目に留まりました。
人の横顔のような雲で、あごひげがあり頭巾(ときん)と呼ばれる冠(?)を被った古い時代の男性のように見えました。
「あ、清麻呂公だ…」と思いました。
なるはやで和氣神社に行かねば、と感じたのでした。

こちらの画像はパブリックドメインQさんよりお借りした聖徳太子です。
この絵のような頭巾とひげの横顔の雲でした(写真を撮っていなかったのが本当に後悔です)。
(太子は飛鳥、清麻呂公は奈良~平安なので時代が違いますが、イメージの参考に。)

というわけで、清麻呂公に呼ばれた(?)私は、雲を見た後の最初の休日に弾丸ツアーを決行したのでした。
前回の投稿にも書きましたが、大雨と雷に見送られての出発。
新幹線をJR岡山駅で降り、JR山陽本線に乗り換えJR和気駅まで約30分。
和気駅までは何も問題なく着きました。
さて、ここからどうやって行こう。
ほぼ一本道ですが歩くと45分くらい…、初めての場所を歩くには勇気のいる距離です。
駅前に案内所があり、レンタサイクルがあるようです。
自転車で20分くらい…。
悩みに悩みましたが、天候が不安定なのでタクシーで行くことにしました。
和氣神社は、車通りも人通りも少ない静かな場所にありました。
歴史民俗資料館などもあり、一帯が公園になっているようです。
境内図はこちらhttp://wake-jinjya.com/infoをご覧ください。

鳥居をくぐり、橋を渡ると大きな銅像が。
清麻呂公~、イケメン!(笑)。
そして、なんと、あの雲にそっくり!
これは、もしかして、本当に呼んでいただいたのかもしれない…。

狛猪に出迎えてもらいました。
右奥に見えるのは布袋さまだったかな?
階段を上がり門をくぐると、小ぶりの清麻呂公像と、お姉さんの広虫姫の像がありました。
拝殿でお参りし、脇に回って奥の本殿を見させてもらいました。

拝殿脇に撫で猪を発見👀
三頭のウリ坊たちがわが子たちのイメージと重なり、可愛くて可愛くてたまりません。
願掛けというより、可愛いのでわが子と思って撫でさすりました。
さて、お参りも済んだし、一渡り見させていただいた…けど立ち去りがたい。
しかし、平日でもあるせいか私のほかに参拝者は少なく、地元の方なのでしょうか、お参りを済ませるとすぐに去っていきます。
長居できる雰囲気ではないのですが、時間もお金もかけたからもう少し、という実に俗世的な思いで絵馬殿の椅子に座りました。
しばらくすると、ツバメが境内の地面すれすれを飛び始めました。
あれ?これは、雨が降り出すサインではなかったかな、と考えているとやはり雨が降り出しました。
ぽつぽつからザーザー、やがて土砂降りに。
地面には水が浮き始めました。
雨雲レーダーで確認すると通り雨のようだったので、これ幸いと雨が止むまで待つことにしました。
もう少し居たいという私の願いを、神さまがくんでくださったのではないかと思います。
ありがたや😊

雨で足止めされ辺りを見ながら、地元の方たちはこの神社を大事に思い、神さまは地元の人たちを大事に守っていると感じました。

公園内では椿・桜・藤・紅葉が楽しめるようです。
特に藤まつりは有名らしいです。
私が訪れたのは、どれも時期が外れていましたが、おかげで静かにじっくりお参りすることができました。

こちらは岡山駅のえびめし。
今回初めて知りましたが、岡山名物なのだそうです。
なぜ黒い?と思いながらスパイシーなチャーハン(?)を美味しくいただきました。
岡山と言えば、桃・きびだんご・桃太郎くらいのイメージしかなかった私。
次回は弾丸ではなく、ゆっくり訪れたいと思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。